2007年のベスト [2/2: 音その他編]

 いよいよ年の瀬っぽくなってきました。 2007年のベスト第2弾,今回は音楽その他部門です。
 
[CD部門]
"NEW FAVORITE" Alison Krauss + Union Station
New_favorite ということで,今年は僕にとって Alison Krauss の年でした。 この Blog で採り上げたのは,"A HUNDRED MILES OR MORE: A COLLECTION", "LIVE" の2作品でしたが,結局,年間を通してみると,アルバム全体を一番よく聴いたのはこの "NEW FAVORITE" だった感じで,だから,アルバムとしての比較でムリヤリどれか1つ選べと言われたら……ということで,これを挙げておきたいと思います。
 以前の記事でも書いたように,彼らの音楽は,ブルーグラスに軸足を置きながらも,他ジャンルとの融合,つまりはもとの意味としての「フュージョン」と言って差し支えないのではないでしょうか。 大人のブルーグラス・フュージョンという感じです。
 ライヴDVD でも冒頭を飾る1曲目の "Let Me Touch You For Awhile" で見せる振幅の大きさや空気感といい,切なさ漂う "I'm Gone" の美しさといい,まさにパーフェクト! Alison Krauss の抑えた声の美しさはスタジオ盤ならではです。
 
 その一方で,今年出た "A HUNDRED MILES OR MORE: A COLLECTION" のほうは,寄せ集めだからアルバム全体としてのまとまりはないけど,しかし,一部の曲には抵抗不可能なくらいの魅力があります。 こちらも捨てがたい。 ……それにしても,Robert Plant とのデュオ・アルバム(異種格闘技戦というか,何というか)が出る展開にはビックリでしたが。
 
 
[ライヴ部門]
Tower Of Power at Blue Note Tokyo
 ということで,ベストライヴには今年も Tower Of Power を挙げておきたいと思います。 個人的な今回の目玉は,なんと言っても Bruce Conte (g, vo) の復帰でした。 初日の 1st,僕(と某バンドのベーシスト)は,首尾よく Bruce Conte を真正面に見る位置に陣取ることに成功したんですが,そうやって期待満々で見た彼の演奏は,期待を楽々と上回るものでした。 いや〜〜,まさにグレイトです。 加えて,近年やや手薄ぎみだったコーラスワークも,彼の復帰で改善されたように感じました。 もちろん,バンド全体の演奏も素晴らしく,Larry Braggs の歌も冴え渡り,大満足の初日になりました。
 
 しかし,残念ながら,Bruce Conte は完全復帰ではなくワンポイント・リリーフだったようです。 前任ギタリストが短期間で急遽クビになった顛末については David Garibaldi (dr) の Blog "David Garibaldi's Travel Blog" で述べられていますが,突然開いてしまった穴を埋めるために Bruce Conte に協力してもらったのかも知れません。 最近になって,また新しいギタリストに替わっています。
 
Incognito at Motion Blue Yokohama
 Tower Of Power のすぐ後に観た Incognito,今回は vo 3人・管楽器1人・key 1人・percナシという,彼らにしては小編成でのライヴだったんですが,内容は極めて充実してました。 正直言ってしまえば,このところの彼らのライヴの中ではベストだと思いました。 小編成のせいか音楽全体の見通しがよくなったような気がしたし(と書くと,なんかエラそうだな(^^;),メインで歌った Imaani の上手さはもちろん,もう1人の女性vo(名前は失念)の熱演もすごかった。 Richard Bailey (dr) がよく見える場所に座ったので,彼のプレイぶりも堪能できました。 ……それにしても,Bluey は,ますます自分では演奏しなくなってますね〜(^^;。
 
 
[展覧会部門]
モネ展(国立新美術館)
 今年もポツポツ美術館・博物館をのぞきに行きましたが,(某ギャラリーで友人の個展があったのを別にすれば)一番楽しかったのが春ごろに国立新美術館で行なわれたモネ展でした。 混雑もそれほどではなくゆったり観れたし,内容的にも充実していて(新美術館開館記念ということで企画的にも気合いが入っていたのかな),いい時間をすごせて,ホント満足しました。 近年観た展覧会の中でも,いちばん満足度高かったかも。
 それに対して,「これ!」って感じの大きな目玉が1点あるような展覧会は,トータルでは「………」という感じになりがちだったような気がします。
 
 あと,別の意味で面白かったのが Bunkamura で開催された「ルドンの黒」で,けっこう混み合っていたにもかかわらず,あの Bunkamura ザ・ミュージアムの中がシーーンと静まりかえっていました。 内容が内容だけにそうなったということでしょうが,あれもなかなかいい体験でした。
 
 
[自分のやったライヴ部門(自爆)]
Antica at GUILTY
 2年半あまり在籍した Antica での最後のライヴ。 個人的にはミスもあったけれど,リズム面ではこれまでで一番「手ごたえ」みたいなものを感じられたライヴでした。 もちろんそのおかげとまでは言いませんが,バンド全体としてもいい演奏になったし,来てくれた人にも楽しんでもらえたのではないかと思ってます。 去年のあまりの慌ただしさが背景にあって,迷った末に辞める決断をせざるを得なかったんですが,この日の「手ごたえ」でその決心が更に大きく揺らいだことはナイショです。
 
(次点)Trompe L'oeil at Shibuya PLUG
 ベストな演奏をしたとまでは思ってないんですが,このバンドの1つの特徴とも言うべき(?)難易度の高い選曲を,これまででは最も気負わずにやれた……という意味で「よかったかな」と。 個人的にチャレンジだと思っていた部分もそれなりにこなせたし。 ……ただし,そういう僕個人のありようがトータルとしての音楽の出来に反映していたかと言うと,これがまあ,ハッキリ言ってまったく評価されずむしろその逆だったわけなんですが(^^;,ごくパーソナルな自分の中での「よかった感」という意味で,ここに挙げとこうかな,ということで。 ……それにしても,自分の実力不足が痛感された1年ではありました。 来年はもっと楽器を触る時間を増やしたいところです。
 
 それはそうと,自分が仕切ってるバンドだと,全体の仕切りのほうに気がいっちゃうのか,はたまたどこか妙な気負いがあるのか,どうも演奏面では煮え切らないことが多いですね(^^;。 とはいえ,秋のライヴでは(ようやく!)なんとなくペース配分が分かってきたような気がしたので,少しはいい方向に向かっている……と信じたいところです。
 



 ということで,2007年のベストはここまでです。 来年も面白いことがたくさん起きることを願ってます。

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