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男はますます勉強しなくなるか?

 秋のライヴが終わりました。 来場のみなさん,ありがとうございました。
 
 ……と,お礼が済んだところで,本題。
 
 久々に渡辺千賀さんの「On Off and Beyond」の記事から:

いやー,面白い話です。 まあ,大都市固有の事情がプラスされたことによる結果でしょうが,こうやって地域を区切って調べれば当然ありうべき話であり,それがちゃんと現実になったのは,ある意味いいことではないでしょうか。 ……他人事だからそう言ってられるのかな。
 それにしても,コメントの
NHKの番組でやってましたが、NYの建設現場で働く女性の平均年収は1000万超えてるとか。
市がバックアップしていて、6週間の無料の講習を受けられて、その後、見習い期間でも時給4000円と言ってました。
しかも残業もなくて毎日3時には仕事が終わるらしい。
ITなんかやってるばあいじゃないですよ!w
ってマジかいな。
 
 上記記事からリンクされている過去記事「男子の学問下等市民化」(←これももちろんアメリカでの話ですが)と似たような話は,僕も NewsWeek かなんか(違ったかな)で読んだ記憶がありますが,その記事のほうは確か初等教育のほうでの男女差を問題にしていて,こちらも女子優位だという内容でした。 男としてはなかなかサビシイ話ですが,そうは言っても,こういったことを社会全体としてどの程度問題視すべきなのかとなると,なかなか微妙な感じがしないでもありません。
 ただ,渡辺千賀さんも書いてるとおり,日本でも同じようなことが起こってもまったく不思議ではなく,むしろ既に起こってることである可能性が高い……と僕も思います。
 
 
 さて,ここからはハッキリ言って与太話ですが,上の記事を読んで,だいぶ前に職場の昼休みにした雑談ネタを思い出しました。 簡単にまとめると:
  1. 一般に,研究する仕事というのは,どうも給料的にはもうからない職種になってきているらしい。 まあ,金儲けの現場からは離れているのだし,普段から金儲けのことを考えている人に比べればたいてい金儲け能力は低いだろうし,さもありなんである。 今後も,研究の仕事に携わる人の収入は,いろんな仕事の中での相対比較で考えるなら,おおむねその地位が上がることはなく,どちらかといえば下がっていく方向ではないだろうか(←これは仮定です。なにしろ昼休みの茶飲み話なので)。
  2. 諸外国のことは知らないけど,日本では,まだまだ家庭の主な収入は男の稼ぎであるという認識があり(←この点に付随するいろいろな問題点は捨象して,ここではとりあえずの現状認識),これまたよくわからないが,男性側の意識としてもそうであろうとしているし,女性側も少なからずそれを望んでいるという傾向があるのではないだろうか(←これも仮定です。なにしろ昼休みの茶(略))。
  3. 家族の主な収入源となることが男性性の重要な属性だという認識を今後も社会が持ち続けるなら(←これも仮定です。なにしろ昼(略)),男性の職業選択は「できるだけ大きな収入が早くから得られること」が重要な判断基準になるので,その基準から乖離した職業を選びにくいというバイアスがかかり,選択の範囲はどちらかというと狭められる方向になる。 一方で,女性のほうはそういう縛りがないぶん,選択の自由はどちらかというと広くなる。 ……もちろん,現状,多くの職場で男女の待遇差は少なからずあり問題山積だが,制度的にもそれらは解消される方向に向かうだろうし,また,そうならない職場は有能な女性に振り向いてもらえなくなるリスクを抱えることになるだろうから,総じて女性の職業選択の自由度は広がる方向に向かうだろう。
  4. ホントのところは調べたことがないけど,女性の4年制大学進学の率は上がっているだろうし,大学院進学者に占める女性の比率も同様だろう。 しかも,「女が大学なんて」なんて言って娘の前に立ちはだかる親は既に減っているだろうし,今後も減るだろう。 であれば,高学歴を人生における武器(ないし,人生を豊かにするために身に着けたいもの)にしようとする女性は増える傾向にあるだろう。 一方で,男性にとっては,博士後期課程などへの進学者数は「できるだけ大きな収入が早くから得られること」の「早くから」の部分に抵触することや,かかる年数・投資に対するリターンが低く見積もられることから,次第に減少するかもしれない。
  5. こういった流れがどんどん加速すれば,将来的には,研究する仕事というのは(日本では)女性がその多くを担うようになるのではないか。 どちらかというと研究現場は女性メインで,収入を度外視した変わり者の男が少数派として紛れ込んでいる……なんていう未来がやってくるのかもしれない。 これは(少なくとも表面的には)現状と逆のように見えるが,そうなったらなったで,まあよいではないか,わっはっはっ。
というような話をしたのでした。
 もちろん,ホントにこういうことになるなどと思ってるわけではなく,比較的穏当そうな現状把握の範囲からやや極端な結末に飛躍して面白がってみたわけですが,その意図通り,このあまりにいい加減&ツッコミどころ満載な論理展開に周りがパクパク食いついてきたおかげで,ちょっと楽しい「議論ごっこ」の昼休みになったのでした。
(そもそも,これからの時代を論じるのに男女を別々に扱おうという視座そのものに問題がある……という指摘もあるかもしれませんが,男ばっかの職場の雑談ネタなんだから,そういうことを言ってもしょうがないのです。(^^;)
 
 もちろん現実は茶飲み話じゃないのでどうなるか分かりませんが,いずれにせよ,日本でも(のろのろと,かも知れないけど)空気が変わっていくでしょう。 とりあえずは,新たな「役割の固定化」に向かわないように,ケアしなければいけないのかも知れません。

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Comments

>研究現場は女性メインで,収入を度外視した変わり者の男が少数派として紛れ込んでいる……なんていう未来がやってくるのかもしれない。 これは(少なくとも表面的には)現状と逆のように見えるが,そうなったらなったで,まあよいではないか,わっはっはっ。

そのころjunさんおじいちゃんだね、間に合わない感じ!

Posted by: みやお | November 09, 2007 at 09:07

わっはっはっ,それでもいいのだ。(^o^)
……間に合うか間に合わないかで言ったら,既に間に合ってないし。(自爆)
現状維持よりずっといいからいいのだ。(^◇^)

Posted by: JUN-K | November 09, 2007 at 23:53

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