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Pat Metheny Group LIVE

 Pat Metheny Group (PMG) の東京公演1日目を観にいきました(4/21)。
 気づかないうちにチケット発売が始まっていたため,2階席しか取れなかったんですが,東京国際フォーラムも2階席となるとさすがに音は良くなくて,Presence あたりの高音域が耳について少々疲れました。

 最新作 "THE WAY UP" をどのような形でステージに取り込むのかと言う点に興味が集まった今回のライヴですが,開演前から流れ続けていた通奏音を背景に Metheny が登場してその音をバックに演奏をはじめたところからいきなり怒濤の完奏モードに突入,あれよあれよと息もつかせぬ間に1曲(と言うべきなのか?)が過ぎ去り,その時点で約 70 分が経過 (^^;。 曲前半はイマイチの音響に耳が慣れなかったこともあってか,ややゴチャゴチャして聴こえたんですが,後半になるとそこそこ耳も慣れて楽しめました。 とにかくメンバー全員めまぐるしく楽器を取替え,その忙しい中にインプロヴィゼーションも盛り込むという大変な作業を見事にこなし,会場大喝采・・ということで,確かにあれ(新譜)をステージで再現することが出来るというだけで驚異的だし,途中のハーモニカソロや終盤のヴォーカルなどは素晴らしいものがありました。
 その後は,楽器編成を少しずつ変えながらやや短めの曲を畳み掛けるという構成だったのですが,新譜の演奏に心血を注いだ結果なのか,これらの演奏は,鉄壁のアンサンブルを誇る PMG にしてはやや荒い感じもありました。 少々意外だったのは,"First Circle" や "Have You Heard" などの「定番メニュー」を敢えて外していたことです。 過去にこだわらない彼らの姿勢の現われと見ることも出来るでしょうが,その一方では前作の曲も取り上げなかったわけで・・・。 たまたまかも知れないけど,別の見方をすれば,今回の主眼はあくまで新譜の完奏であって,それ以外はサービスということなのかも知れません。

 ・・・と,ある程度は予想された内容でしたが,実は少々微妙な気分ではありました。 "Secret Story" 以降の Pat Metheny は徐々に大作指向を強めているように思えるんですが,PMG の今作(もしかしたら前作も)が今後のツアーで採り上げられる可能性は低いでしょう。 その意味では今回は貴重なライヴということになり,それはそれで良いのかも知れないけど,ライヴではかえりみられることがない作品が積み重なっていくというのは,ちょっとサビシイ話のような気がします。 ・・・大作もたまにはいいけれど,正直,手ごろなサイズ/編成の曲を精緻に積み重ねていく良さも忘れて欲しくないと思いました。 極端な大作指向はピーター・バラカン氏が言うところの「一度聴いたら脳髄に刻み込まれるような親しみやすい曲」という PMG の素晴らしい特質をやや損なっているようにも思うし。

 それから,本筋とは全く関係ない収穫ですが,Nando Lauria を初めて生で観ることが出来たのは,ちょっとだけうれしかった。 以前から PMG のライヴにはときどき参加していたという話も聞いたことがあったので,ついに日本初お目見えということになりますね。 彼自身の音楽スタイルも「ひとり PMG」という感じがあったりして,かつてのブラジル路線 PMG に通じるものでしたが,アルバム2枚出してからしばらく経つけど,彼自身の活動はどうなってるんでしょうか?

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