Basia at Blue Note Tokyo

 本当にひさびさに活動再開した Basia のライヴを観にいきました(Blue Note Tokyo)。
 
 新譜 "IT’S THAT GIRL AGAIN" 発表に合わせたツアーの一環ということですが,フロントは Basia 本人と2人の女性コーラス,バックは Danny White の key にgと tp を加えた3人で,bは曲によってgが兼任,tpの人はソロのとき以外は perc を演奏(更にときどきコーラスも)……ということで,かなり小編成・小音量という感じの編成でした。 僕はラッキーなことに客席のほぼど真ん中の位置に座ることができました。

 実は,なまBasiaを観るのは今回が初めてだったので,始めにこういうことを言ってしまうのはどうかと思うんですが,彼女がステージに上がってきたときの第一印象として,正直,ヴィジュアル面については月日の流れを感じないわけにはいきませんでした(^^;。 この点についてこれ以上のコメントは控えますが(^^;;,なにしろ Basia 名義のアルバムは,ベスト盤を除くと 1995年のライヴ盤 "BASIA ON BROADWAY" までさかのぼるわけで,それからなんと14年も経っているんですねー。 だから,まあ仕方ないことなんですが,ちょっとショッキングな現実ではありました。
 
 さて,肝心の歌のほうですが,これが(驚いたことに)かなり音程に難アリでした。 ステージが進むにつれて徐々に持ち直したんですが,それでも安定感がいまひとつという感じで,加えて,高音域は苦しそうでした。 ちなみに,Basia の以前のコンサートの模様をいくつか YouTube で観ることができますが,そこではそういう不安定感はあまり感じられず,自信に満ちたステージングが印象的です(下は 1994年のワルシャワでのコンサートから)。 ……ということで,この日たまたま不調だったのかもしれませんが,どちらかというと,これまた長すぎたブランクのせいかなと思いました。 数年前の Matt Bianco への再参加というのはあったにせよ,それも結局は1回限りのものだったし,最近出た新譜の歌声もやや衰えを感じるものだったし……,率直に言って,この点はかなり不満に感じる部分でした。

 
 ……などと悪いことばかり書くと,まるで僕が不満タラタラで会場を後にしたかのようですが,そうではありません。 実は,かなり満足度高いライヴだったんです。
 
 Basia の歌声は CD で親しんだイメージのまんまで,上で書いたような点はあるにせよ,ハーモニーパートや歌の「ここぞ」という要所はしっかり締めてました。 バックの演奏も少人数ながら不足感を感じさせることなく,tpソロなんかかなりいい感じでした。
 
 そして,(個人的には)Basia といえばなんといっても広い音域を駆使した華麗なコーラスワーク…ということで,これがライヴの場でどうなるのかが僕がいちばん楽しみにしていた部分だったんですが,それがもうホントに素晴らしいものでした。 なにしろ,Basia 含めたフロント3人で歌いだすと,こっちはもう夢中,釘付けです。 バックの音が少ない分,コーラスの響きが際立ち,おおげさな話でもなんでもなく,コーラスワークについてはスタジオ録音盤を超えてるのではないかという気分になりました。 それから,途中,コーラスの2人がそれぞれ1曲ずつリードヴォーカルをとって歌ったんですが,これがまた2人とも素晴らしくて,少なくとも僕が見たこの日については,2人とも Basia 本人を完全に凌駕していました(← ファンにとってはこれまた切ない現実なのかもしれないけど,正直,この2人にもっと歌ってほしいと思ってしまいました)。
 
 それからもう1つ,改めて印象に残ったのが「曲の良さ」です。 MC は「次の曲は ××。 こんな曲です」と言う程度で,ひたすら次々と曲を演奏し続けるという展開だったんですが,その「次々出てくる曲」というのが例外なくどれもいい曲だというのは,やはりスゴイことだと思いました。
 
 ということで,終わってみれば,いい楽曲が過不足ない演奏と素晴らしいハーモニーワークで次々演奏されて,それをド真ん中の席でゆったり聴く……という(ある意味)贅沢な時間になったのでした。
 Basia には,ぜひ今後もコンスタントに活動してほしいものです。 まだまだ,あの曲もこの曲も,ライヴで演奏してほしい曲はたくさんあるんだから。

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た,たのしい〜

 以前も紹介した「ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記」のこの記事で見た They Might Be Giants(←バンド名です)のビデオをご紹介。
 このアルバム "HERE COMES SCIENCE" については,町山さんがニューズウィーク日本語版WEBで記事を書いてるので,そちらを読むといいでしょう(下のビデオを再生する前に記事のほうを読むといいかも)。
 
They Might Be Giants "Science Is Real"

 
"Meet The Elements"

 
 こりゃ楽しい。o(^o^)o
 
They_might_be_giants YouTubeにはこのほかにも,"Put It to the Test" などいろんな曲があるようです。
 
 で,このアルバムを amazon.co.jp で見ると,これ,CD と DVD の2枚組になってて,DVDのほうでビデオバージョンが観れるようですね。 う〜む,買いたくなってきたぞ。

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ゲルマニウムの末路(?)

 もうずいぶん前に報道されてる件ですが,以前こういう記事を書いたりもしたので,一応リンクしておきます。

体に良いとうたうゲルマニウム使用のブレスレット国民生活センター

そのものズバリ,

テスト対象銘柄に表示されていたゲルマニウムの健康への効果は、文献調査及び製造・販売業者に対するアンケート調査を実施したところ、根拠となる科学的データが確認できなかった。ゲルマニウムブレスレットを購入する人は健康への効果を期待すべきではない。

と書いてありますね(太字強調は引用者による)。

 詳しく知りたい方には,上記ページの下のほうにリンクされてる pdfファイルをオススメしときます。

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ポスター

 久しぶりに見に行った「前野[いろもの物理学者]昌弘のページ」でみた阪大の大学院理学研究科物理学専攻のポスター
 わははは。 ホントにこういうのを作ってしまうとは。(^o^)

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不安の中を生きる

 久々の更新です。 さすがにここを訪れてくれる人も減ってきたようなので,心機一転モードという感じです。 ちなみに,この間,けっこうあれやこれやと忙しかったんですが,その合間に,写真のようなところに行ったり……ってなこともしていたのでした。(^^)
 
Xian
 



 さて,大上段にふりかぶったようなタイトルですが,何のことはない,以下の記事を紹介するというだけのことです:
 
うねやま研究室●新型インフルエンザの安心宣言から「安全・安心」を考えるFoodScience
 
"FoodScience" そのものは有料サイトですが,「うねやま研究室」だけは畝山さんの立場もあってか,掲載後1週間経つと無料で読めます(ハッキリ言って,オススメです。 バックナンバーもぜひどうぞ!)。
 
詳細はリンク先を読んでもらうとして,ひとまず2ヶ所だけ引用します:

 (ニューヨーク市が一般市民向けに出した情報でとっているのは(←引用者補足))何らかの危険情報に接したときに不安になるのは当然である、というスタンスです。そして、その不安を抱えながら正常な日常生活を送るのが大人にできることであり、(中略)。特に子どもはストレスの多い状況を理解する能力が未熟なために不安が強くなりがちなので、子どもには特別なケアを求めています。
 
(前略)(FDAやUSDAが行なう(←引用者補足))記者会見で説明しているのは政治家ではなく、問題についての専門知識を持った科学者たちです。この時出てくる「専門家」や「科学者」は、FDAやUSDAの職員である公衆衛生や食品安全全般への理解のある人たちであり、特定の分野だけに特化したいわゆる「専門馬鹿」でも、急遽呼び出されたほかの仕事を持っている人でもありません。(中略)行政機関に科学者がそれなりの地位で在職しているということの強みを感じさせます。そして議事進行を担当しているのはメディア対応やリスクコミュニケーションが専門の職員です。

前者は,「大人である」とはどういうことなのか?ということについて,ちょっと考えさせられる部分ではあります。 そして後者は,日本においてこれから重視していかなければいけない部分だと思います。 これまでも書いてきたことですが,いわゆる専門家の能力を生かせる場はたくさんあるはずだし,そういう場を作っていくことが(社会にとっても)重要と思うわけで。

 上の話と直接対応する話ではないですが,なにしろ現実にはこういうことも起こってたりするわけで,出来ることなら何かいい方向に変えていきたいもんです。 ちなみに,これについては,こちらや,あるいはこちらでも言及されていますが,特に後者は,日本学術会議会長という肩書きから来るカタい印象とは裏腹に,非常に読みやすく分かりやすい文章で,これまたオススメです。

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最近読んだ記事 (12)

 もはやニュースとしては古いですが,ウェッジウッド社経営破綻だそうですね。
 ウェッジウッド社というと,科学史に興味のある向きには,進化論・自然選択説を提唱したチャールズ・ダーウィン(Charles Robert Darwin)の母方の祖父が創設した……というのが,ちょっとした豆知識ということになるでしょうか。 そういえば,今年は「ダーウィン年」ということで,いろいろとイベントがあるようです。
 
 ……と,それはともかく,年末年始をはさんで最近読んだ記事から,今日は,疑似科学(ニセ科学)関連のものを3つばかり紹介します:
 
(1) 英国で若手研究者たちが「デトックスは無意味」と発表PSJ渋谷研究所X
 もとになった記事はこちらですが,この 亀@渋研Xさんの文章のほうが,いろんな要素を加味して読みごたえあるものになっていると思います。
 というか,この発表の内容自体は,特に驚くようなものではないと思うけど,まあ,こういうことをきちんとサーベイして発表するというところに価値があると言えるのでしょう。
 それから,これが団体戦によるものという点も,ちょっと注目ですね。 こういうのって,日本だと「誰かが手弁当でやるのにお任せ」というようなことになりがちな気がします。 それだけイギリスではデトックスについて問題が大きかったのかもしれませんが。
 
(2) 喘息に対するステロイド治療を否定するホメオパシーNATROMの日記
 「報道ステーション」が,あろうことか,(最大限いい言い方をしても,「由緒正しいおまじない」でしかない)ホメオパシーを「有効な治療法」というような位置づけで放送したということで,このところあちこちで議論が起こっていましたが,上の記事は,このあたりの問題を考える上で重要なポイントを示していると思います。
 
(3) 歩きやすいように、ゴミを拾う食品安全情報blog
 少なくとも現時点では僕は父親ではないし,母親でも妊婦でもないので(当たり前だ),想像でしかありませんが,おそらく,この記事が役に立つ人たちが少なからずいるんじゃないかと思います。 その意味で,僕自身は当事者ではないけれど,この記事がなるべく多くの人の目にとまるように……ということで紹介しときます。
[追記 (2009/02/05)]
と,アップロードしてから(遅ればせながら)思ったのは,僕自身,上の記事で挙げられてるようなものを(時に押しつけがましく)教えてあげようとする「無神経な善意の人」になる可能性が十二分にあるということです。 だから,僕が「当事者ではない」なんていう言い方は,まったくもって不適切としか言いようがありません。 誰もが当事者になりうる……ということで,これを読んでるかたにも,上の記事を読んで,自身の知識をチェックすることをオススメします。

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